
火星はいま徐々に地球に近づいており、その姿も大きさを増している。今回のように火星の観測に適した機会が次に訪れるのは2014年だ。
 ここ数ヶ月間、火星は夜になると東の空に昇り、赤い恒星のように見えている。1月28日には地球から9800万キロ圏内を通過する。望遠鏡があれば火星の地表を十分観測できる距離である。
 カナダのブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーにあるH.R.マクミラン宇宙センターの天体観測スタッフであるラミンダー・シン(Raminder Singh)氏は次のように話す。「口径15センチほどの小型望遠鏡でも、氷冠など火星の地表の様子が見える。双眼鏡でも、恒星は光の点にしか見えないが火星なら円盤状に見える」。
 また、1月30日に火星は衝(しょう)の位置に入り、ちょうど太陽が西に沈むころに火星が東の空から昇るため、火星を一晩中見ることができる。「衝になると、火星は地球から見て太陽と正反対の位置に来る。太陽系を上から見ると、太陽と地球と火星が一直線上に並ぶことになる」。衝の夜には火星は満月のすぐそばに見え、寄り添いながら夜空を横切る姿がこの天体ショーに華を添える。
 火星と地球の軌道は真円でなく長めの楕円であるため、火星と地球との距離は一定しない。この軌道配置のために火星はほぼ2年ごとに地球に接近する。
by  Andrew Fazekas for National Geographic News
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