ブログのタイトル未設定

なにかに導かれたようにふと顔をあげると月明りが瞳に入る。その一瞬の感受は私の気持ちが暗示される。道長をはじめ満月を愛する権力者は多いが、彼らの満ちる感情を盃に揺れるのを眺めれば、至極悦の究にはまるのだろう。私は三日月を好む。三日月のなまめかしい妖しい姿に惹かれてしまう。宵の明星の隣りに陽を浴びるように佇むナチュラルさは女性に生まれた喜びに満ち溢れた淑女が如く、真っ直ぐに男性を誘う。隠された私の真実なのだろうか。直感はとにかく当たる。決断の時無意識に月明りを探してしまう。理論を排除する場合はその一瞬で結論に至る。

私はピアノを嗜む。会社の寮ゆえに楽器の設置は厳しいが実家に帰った時には触りたくなる。大学時代にアルバイトであるダイニングで演奏していた。法学部ゆえに専攻は異なれど、芸は身を助けたのだ。奏でるメロディは映画音楽ばかり。自らの趣味を瞬時に組み立てて華奢な指先を弾ませる。ルグランの世界からゴッドファーザー愛のテーマまで様々な愛の形を描いてゆく私は叶えることのできない真実を投影して夢に浸ってゆくのだ。20分をワンクールとして一日4回。フロアに集う会話の邪魔にならないように、優しい旋律をゆったりと強く流し込む。あくまで本日のゲストが主役であることを忘れずに。

世界中で選挙が注目されている最近は紙面を読んでも楽しい。一昨日は若き青年知事が誕生し、浪速の扉が開けられた。彼の生命の息吹を受け入れ支えていってあげてほしいものだ。利権に群がる構図は歴史あるゆえに簡単には崩壊不可能。しかし、ここは謙虚に諺の如く彼に耳を傾けて、存分な討論をして前に進んでもらいたい。ボスが日系米国人ゆえに、私も多少なりとも事象への捉え方が影響されている。彼との話で、「大統領選挙への意識に比べると得票率の差つまり、日本の選挙に対する意識の違いの原因を政治家は理解できていない。｣と指摘する。私も彼の主論に頷く。だからこそ、橋下弁護士や東国原知事が支持される。その現象は中国の古典にもしばしば登場する。戦は古典を精読することから学ぶ。どんな戦でも基本は古典である。私は孫子を好んでいる。古典に精通するボスの交渉術を学ぶことでアシスタントとして役割を果たすことができると信じている。机上には文庫が堂々と現す私の執務室だ。

私は湘南育ちである。潮風の漂う街並はいつも私の郷愁を誘う。幼い頃から飛沫を浴びて伸ばしてきたので、海の薫りに惹かれてしまう。サザンの旋律は季節を問わず男女の物語を紡ぎ、人々からの憧れと映画の如くロマンスを求めて刹那の恋を探す。琴線を震わせる美しい情景が時代を超えて歩ませる。遥かに沈む陽を眺めながら珊瑚礁のカレーをいただく時間を重ねて、サーフィンに打ち込む男性に視線を投げ掛けると、危険な雰囲気を醸し出す背中に色気を放ち、話したそうな視線を私に投げ掛ける。

私にはある外資系サービス業の役員アシスタントという肩書がある。役員アシスタント、つまり日本語でいう秘書である。日系人のボスは年間の三分の二は海外執務だし外資なので残業はない。また、勤務に関しても成果主義がベースゆえに大変合理的な考えをしていて通信と面会を上手に使い分けする術を教授された。つまり、連絡、交渉等通常業務は限りなくメイルを使用して行い必要な時に面会する。時間への意識が徹底されている。さらに時差の関係で日本時間午前2時前後にメイルで指示がくるのは日常。そんな環境ゆえに私には必要以上の出勤は求められていない。体力的に考慮して自室で可能な執務は許可されている。執務室には朝10時から11時頃出勤して15時頃退勤する。ボスが日本滞在のときはその時間帯しか会社にいない。以降は面会、接待のため外出してしまう。だから私も合わせている。日曜日と水曜日は休日である。その時は一切何も入れない。ひたすら自分を休ませる。お気付になられたかと思うが、真珠への出勤は本職とリンクしている。だから、夜に出勤している。私はそれがベストだと思う。

皆様いつも支えていただきありがとうございます。25日金曜日から発熱と消化不良のため数日間欠勤致します。私と過ごす時間を楽しみにして下さった皆様、本当にごめんなさい…。医師は「3から4日位で治るから静養しなさい」と話していました。順調に回復すれば28日月曜日から出勤致します。念のためお店に確認してください。皆様くれぐれもご自愛下さいませ。

皆様、はじめまして。松田詩子です。私は川崎堀之内「真珠夫人」で週4から5日、夕方からラストまでモデルをしています。本職はサービス業の役員アシスタントですので出勤が限定されてしまいますが、皆様と映画のような恋を綴りたいと思います。是非予約して逢いにいらしてください。明日から毎日所感をお話していきます。楽しみにお待ち下さい。寒い日が続きますが、皆様くれぐれもご自愛くださいね。