田舎の地方雑誌のカメラマンのミヤさんに、高校生の時に声をかけられた。
【撮影していいですか?】
 高校の制服のまま当時1歳の息子を保育園に迎えに行って、抱っこして帰宅途中の秋の夕暮れだった。
 ミヤさんと仲良くなってから、
【制服を来た赤ちゃんみたいな顔の女の子が、赤ちゃんを抱いて走っているのが凄く不思議な秋の風景で、猛烈に撮影したくなったんだよ(⌒∇⌒)。】
 
 カラオケでいつも、ミヤさんが歌ってくれた【グッドバイから始めよう】。
 
 
 ♪どうしてあなたは遠くに去って行くのだろう 僕の手はポケットの中なのに
 ちょうど波のように さよならが来ました
 あなたはよくこう言っていた
 終わりは始まり
    終わりは始まり♪
 
 ミヤさんは、撮影中の事故で数年前に亡くなってしまわれたが
 私の手元には、彼の素晴らしい作品が残る。
 
 終わりは始まり
     終わりは始まり